Jリーグと賭博

最近、八百長とかが話題となっている。
ということで、この話題を…。
昨年中に決まったことだが、
J1リーグでは、今年度より、『FIFA Early Warning System (FIFA 早期警告システム)』を導入することになっているらしい。
以下はその文書からの抜粋である。

違法なスポーツ賭博による「試合の不正操作」の可能性を検知するシステムFIFA Early Warning System (以下、EWS)を日本において導入したい 。そのための契約をFIFA(EWS社)との間で締結する。

<EWS の監視対象となる試合>
・Jリーグディビジョン1(J1)リーグ戦

[背景]
 昨今のインターネットの普及により「賭博産業」が世界的な広がりをみせており、サッカー界においても、不法賭博の結果として審判や選手が買収される不正行為、すなわち「試合操作」が行われてしまう現状がある。
 FIFAは2007 年5 月のFIFA総会における承認を得て、これら不法賭博の影響によって引き起こされる「試合操作」という不正行為から「スポーツの尊厳と高潔性」を守る、という信念のもと、「試合操作」を防ぐためのシステム(EWS)を2007 年7 月に確立した。

[EWS]
 EWSは、違法なスポーツ賭博による「試合操作」(審判、選手の買収など)の可能性を検出し、警告するシステム。
 同システムはFIFAから独立したEWS社(99%FIFA出資会社)によって運営され、450 社以上の世界中の賭博事業者/ブックメーカーと提携し、これらの事業者から即時的に提供されるさまざまな情報を基に、各国のサッカーの試合における掛け率の変動などを24 時間365日監視している。
 ある試合において急激に掛け率が変動するなどの「不自然な動き」が検知されれば、EWSにより「不正操作が行われている可能性がある」と判断され、当該試合が行われている協会に対して、即座に「警告」の連絡が行われる。これらの情報により「試合操作」の可能性を事前に検知し、必要な手段を講じることが可能となる。

[EWS導入実績など]
 EWSは、FIFAワールドカップ(ドイツ大会、南ア大会)を含むFIFA主催の各大会、および、オリンピック大会(北京大会、バンクーバー冬季大会)(※サッカー以外の他競技を含む)について導入されている。また、UEFAの指導のもと、スペインリーグ、イングランドプレミアリーグ等のヨーロッパ各国の主要リーグは、既に同システムの監視対象となっている。

[EWS導入の利点/理由]
 Jリーグの各試合を含む日本国内の試合も、世界中の複数の賭博事業者/ブックメーカーにおける賭けの対象になっており(添付参照:ブックメーカー各社のホームページ)、日本の試合についても審判や選手の買収によって、試合が操作されてしまう可能性も否定できない状況にある。日本においてもEWSの導入によって、これら「試合操作」を防ぐための措置を講ずることが可能となり、同時に、システムの導入による「抑止力」の効果も期待できる。さらに、EWS導入により、日本において行われる試合の公正さを国内外に示すことができ、これは世界トップレベルの協会を目指す上で重要と考えられるある。
 また、FIFAとしては、全世界的に「試合操作」を撲滅する、という強い姿勢で取り組んでおり、現行EWSが普及しているヨーロッパ諸国以外の、とりわけ(「試合操作」がしばしば問題となる東南アジア等のリーグを含む)アジア各国のリーグにおいてEWSを導入したいとの思惑を持っており、その先駆けとすべく「アジアのモデル協会」としての日本におけるEWSの導入を強く望んでいる。
 FIFAおよびEWS社との事前の協議を受け、初年度(2011 年度)については、まずは、特に多数のブックメーカーによって賭博の対象となっているJ1リーグ戦をEWSの監視対象とし運用することとする。そのうえで、一年間の運用実績に鑑みて、再来年度以降の監視対象の拡大(J2リーグ戦、JFL、天皇杯など)を検討するものとする。

[その他]
 仮にEWSによって「試合操作」の可能性が検知された場合に取るべき措置および事後の調査対応等については、別途、Jリーグ等関係各所と調整し決定する。

ここに書かれてあるように、今年度のJ1リーグから監視対象なのである。
こちらの資料[日本国内の試合を賭けの対象とするブックメーカーの例](PDF)にもあるように、J1、J2、そして、JFL、ナビスコ、天皇杯も対象としているところがあるようだ。

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