最近は依田紀基九段が好調

最近は、依田紀基九段が好調のようである。名人リーグは4勝1敗で首位、本因坊リーグも4勝2敗で挑戦に一番近い。
棋聖戦。
先月の話だが、2/22(木)、23(金)に行われた第4局は山下敬吾が勝って4連勝で防衛。山下敬吾棋聖(4勝)○-●小林覚九段(4敗)
これがタイトル戦初防衛となった。
第32期も最終予選が行われており、先ず趙治勲十段がリーグ入りを決めた。
残りの3枠は、山田規三生九段-山城宏九段、高尾紳路名人-蘇耀国八段、仲邑信也八段-井山裕太七段の各勝者。
リーグ残留の8名は、小林覚九段、羽根直樹九段、張栩碁聖、小松英樹九段、依田紀基九段、加藤充志八段、王立誠九段、今村俊也九段。
名人戦。
2月の対局、山下敬吾棋聖○-●黄翊祖七段、ようやく山下棋聖が白星。
3月の対局、坂井秀至七段○-●張栩碁聖、黄翊祖七段○-●小林覚九段、彦坂直人九段○-●山田規三生九段、依田紀基九段○-●三村智保九段
張栩、山田が敗れ全勝が消えた。そして、彦坂が勝ったので、全敗も消えた。リーグは混戦。
そして、一足早く行われた4月分の対局、依田紀基九段○-●山下敬吾棋聖。
この結果、1敗は張栩、坂井、山田、依田。4勝まで星を延ばした依田九段と山下、依田、張栩と対戦が終わった坂井七段が有利な気がする。

12月    1月    2月    3月    4月    5月    6月    7月    8月
1 張栩碁聖              ○山下 ○彦坂 ●坂井    黄    依田   山田   小林   三村 2-1
2 山下敬吾棋聖   ●坂井 ● 張  ○ 黄         ●依田   彦坂   三村   山田   小林 1-3
3 坂井秀至七段   ○山下        ●依田 ○ 張    彦坂    黄    小林   三村   山田 2-1
4 小林覚九段     ○彦坂 ●依田        ● 黄    山田   三村   坂井    張    山下 1-2
5 山田規三生九段 ○依田 ○ 黄  ○三村 ●彦坂   小林           張    山下   坂井 3-1
6 依田紀基九段   ●山田 ○小林 ○坂井 ○三村 ○山下    張            黄    彦坂 4-1
7 彦坂直人九段   ●小林 ●三村 ● 張  ○山田   坂井   山下    黄           依田 1-3
7 三村智保九段   ● 黄  ○彦坂 ●山田 ●依田          小林   山下   坂井    張  1-3
7 黄翊祖七段     ○三村 ●山田 ●山下 ○小林    張    坂井   彦坂   依田        2-2

本因坊戦。
2月の対局、依田紀基九段○-●趙善津九段、王銘エン九段○-●小林覚九段。
3月の対局、山田規三生九段○-●羽根直樹九段、依田紀基九段○-●王銘エン九段、蘇耀国八段○-●張栩碁聖、小林覚九段○-●趙善津九段。
この結果、断然有利かと思われていた張栩、趙善津がここにきて連敗、3連敗で1敗もいなくなった。2敗で依田紀基、張栩、蘇耀国の順。
最終局は4/5(木)。
挑戦の可能性があるのは、依田紀基、張栩、蘇耀国、山田規三生の4人。また、最終局を待たずに小林覚、王銘エンの陥落が決定。
依田、張栩、蘇耀国の三人とも勝った場合は、依田紀基-張栩でプレーオフ。
依田、張栩、蘇耀国のうち二人が勝ち、残りの一人が敗れた場合は、勝った二人でプレーオフ。
依田、張栩、蘇耀国のうち一人が勝ち、残りの二人が敗れた場合は、勝った人が挑戦。
依田、張栩、蘇耀国の三人とも敗れた場合は、山田規三生-依田紀基でプレーオフ。
確率的には、依田紀基37.5%、張栩31.25%、蘇耀国25%、山田規三生6.25%という確率で挑戦することになる。
陥落の方は、趙善津が自力がない、、という状況。現時点で残留以上が決定しているのは依田紀基、張栩の二人。
蘇耀国勝ち、山田規三生勝ちで、蘇耀国、山田規三生が残留。
蘇耀国勝ち、山田規三生負け、趙善津勝ちで、蘇耀国、趙善津が残留。
蘇耀国勝ち、山田規三生負け、趙善津負けで、蘇耀国、山田規三生が残留。
蘇耀国負け、山田規三生勝ちで、山田規三生、羽根直樹が残留。
蘇耀国負け、山田規三生負け、趙善津勝ちで、羽根直樹が残留、蘇耀国-趙善津でプレーオフ。
蘇耀国負け、山田規三生負け、趙善津負けで、羽根直樹、蘇耀国が残留。
確率的には、蘇耀国31.25%、山田規三生37.5%、羽根直樹50%、趙善津81.25%の確率で陥落する。
羽根直樹は分かりやすく、勝ったら残留、負けたら陥落である。

10月   11月   12月    1月    2月    3月    4月
1 山田規三生九段 ○小林 ●依田 ● 趙  ● 王  ○ 蘇  ○羽根    張  3-3
2 依田紀基九段   ● 張  ○山田 ● 蘇  ○羽根 ○ 趙  ○ 王    小林 4-2
3 羽根直樹九段   ● 趙  ○ 王  ○小林 ●依田 ○ 張  ●山田    蘇  3-3
4 張栩碁聖       ○依田 ○小林 ○ 王  ○ 趙  ●羽根 ● 蘇    山田 4-2
5 小林覚九段     ●山田 ● 張  ●羽根 ● 蘇  ● 王  ○ 趙    依田 1-5
5 王銘エン九段   ● 蘇  ●羽根 ● 張  ○山田 ○小林 ●依田    趙  2-4
5 趙善津九段     ○羽根 ○ 蘇  ○山田 ● 張  ●依田 ●小林    王  3-3
5 蘇耀国八段     ○ 王  ● 趙  ○依田 ○小林 ●山田 ○ 張    羽根 4-2

十段戦。
2/15(木)の挑戦者決定戦は山下勝ち、山下敬吾棋聖○-●依田紀基九段
第1局が3/8(木)に行われて趙治勲が先勝。趙治勲十段(1勝)○-●山下敬吾棋聖(1敗)
第2局は3/29(木)に行われる。
碁聖戦。
依田紀基九段、河野臨天元、三村智保九段が準決勝進出を決めた。もう一人は山田規三生九段-横田茂昭九段の勝者。
女流名人戦。
第1局は、2/21(水)に行われ、加藤先勝。青木喜久代女流名人(1敗)●-○加藤啓子五段(1勝)。
第2局は、2/28(水)に行われ、青木が勝ちタイ。青木喜久代女流名人(1勝1敗)○-●加藤啓子五段(1勝1敗)。
第3局は、3/7(水)に行われ、加藤が勝ち初のタイトル獲得。青木喜久代女流名人(1勝2敗)●-○加藤啓子五段(2勝1敗)。

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